どうもイマトラです。
「年末調整はせずに確定申告をする」ことで、嫌な税金を支払うという行為も”少しは楽しめますよ”というお話をしたいと思います。
税金を支払うことに喜びを感じることはできない
事業所得がある方なら特に実感としてあると思いますが、収入で得たものが価値ある対価として出ていく実感がない”税金”というのは… 喜びを感じることは難しいですよね。
ただでさえ手取りが少ないのに、そこから引いて持っていかれちゃうんですから当然です。
今回は給料から所得税を天引きされているサラリーマン向けになっちゃいますが… 私の考えや実行していることを少しだけ。
「年末調整はせずに確定申告をする」ことで、嫌な税金を支払うという行為も”少しは楽しめますよ”というお話をしたいと思います。
所得税って…いつ払っているんですかね?
知らないのかい?もっと税金について敏感にならなきゃだめだよぉ
所得税の源泉徴収
「あなたは、毎月の給料からいくら所得税を引かれていますか?」
おおよそ答えれる方は少ないのではないでしょうか?
毎月の給料や賞与(ボーナス)からは収入などの状況から”ざっくりと計算された”所得税が引かれています。
所得税は、本来従業員が税務署に支払いをする必要があるのですが、これを事業者が給料から引いて代わりに税務署に収めています。これを「源泉徴収」と言います。
源泉徴収をされていると、いくら払っているかの実感はないに等しいですよね。
年末調整とは
毎月納付する額は”ざっくりと計算されている”ものですから、これを12月の給料で適正な額に帳尻合わせをするのが「年末調整」となります。
11月頃になると、人事担当から”生命保険の支払い証明書”やら”扶養家族の状況報告”やらを求められていませんか?
- 年間総収入(基本給+手当+ボーナス)に魔法の計算をすると…「所得」に変身
- 「所得」から(生命保険の支払額や扶養家族の状況etc.)を差し引くと…「課税所得」に変身
- 「税率」は… 収入が多い人ほど高くなっちゃう
- 「税額控除額」は… 住宅ローン控除や配当控除が代表的
所得税の計算は↑↑のようになります。生命保険の支払い額や扶養家族の状況というのは「税額所得」を減らすためのアイテムみたなものです。
「税額控除額」は、いったん計算された所得税額から更に税額を差し引くものになります。代表的なものが”住宅ローン控除”ですね。特に該当しない方は、税額控除は受けられないということになります。
年末調整は、所得税を安くするアイテムを人事担当に渡すことで、1年間の精算をして12月の給料を処理してくれているといったイメージですね。
『知らないうちに所得税を払っていた』ことくらいは、分かってくれたかな?
な…なんとなく、です。
支払う行為に”喜び”を加えてほしい
お金が返ってくるという実感を味わいませんか?
年末調整ですべてを精算してしまうと、毎月給料から所得税が引かれて…12月の給料ではそれが精算されて支給される。
払った実感もなければ還付された実感もない。ましてや反対に追徴になっていることさえも気づかない。これってどうなんでしょう?
仮に、自分で年末調整の処理をすることができれば、少しは「年間でこんなにも払っているのか!」だとか「こんなにも還付があるんだ!」ということを感じることができます。
これが”確定申告をやってみる”ということなんです。
確定申告って何をやるためのもの?
確定申告とは、例えば八百屋さんを例にすると…
- 売り上げを計算 ←これが収入
- 仕入れやお店を運営するのに要したコストを計算 ←これが経費
- 収入から経費を差し引く ←これが「事業所得」になる
- 所得から(生命保険の支払額や扶養家族の状況etc.)を差し引く ←これで課税所得が決まる
- 課税所得に税率を掛ける ←これが支払うべき所得税の額
こうした1年間の精算をする作業が確定申告なんですね。
結局のところ、八百屋さんとサラリーマンの違いって、「所得」の求め方が違うだけなんですね。生命保険だったり扶養家族の状況なんてところは同じなんです。
「給与所得」も「事業所得」の同じレベルのもの。魔法の計算で求めるのか、必要経費で計算するのかといった違いがあるだけのものです。
なので 「(生命保険の支払額や扶養家族の状況etc.)を差し引く」この部分の作業は、サラリーマンでも確定申告という手法をとれば可能になりますよということです。
サラリーマンの「所得」って、何かを見ればわかるんですか?
「源泉徴収票」だよ!もらったことがあるでしょ?前のやつでもいいから見てみなよ!
源泉徴収票には…
- 1月1日から12月31日までの「総収入額」
- 魔法の計算をしたあとの「課税所得額」
- 1年間で「支払った所得税の額」
- その他に… 生命保険控除額や扶養親族の人数など
このように、1年間の所得税を計算した結果やその根拠となるデータが書かれています。
「源泉徴収票」と「生命保険の支払い証明書」などがあれば確定申告ができます。
行動してみる
私の場合は次のように行動しています。
- 年末調整で人事担当へは「生命保険なし」「扶養親族なし」で報告する
- 私は住宅ローンもあるので、これももちろん出さない
- 確定申告をして所得税の還付を受ける
- 還付金は資産運用資金に充てる
毎月引かれている所得税については「毎月の積み立てだ!」という認識を持っていますので、「またこんなに引かれた」とは思わないようにしています。
また、確定申告を毎年することによってのメリットもあります。
- 税に対する意識が変わる
- 毎年の税制改正の内容(国が変えようとしていること)を理解しようとする
- 税を納める(還付を受ける)実感を得ることができる
年末調整を理解し確定申告を実行することができれば… お小遣いが少ないお父さんも、奥さんにバレずに還付金を受け取ることができるかもしれませんよ!(資産運用を始めるまでは、これでお小遣いを稼いでましたw)
国税庁ホームページ内の『確定申告書等作成コーナー』で簡単に確定申告はできるので、是非トライ!してみてください。
国税庁の申告サイトは、年々使いやすくなってるよ!納税は国民の三大義務だもん。しっかりと勉強しなきゃね!