こんにちは、いまとら(@imatry_blog)です。
米国高配当株ETFの「SPYD」の配当金が減配になったと、話題になっているようですね。
高配当が人気の「SPYD」ですが、金融や不動産を中心としたセクター構成ということもあって、コロナショックの影響を強く受けているようです。
「SPYD」が大きなウエイトを占めて投資をされている方にとっては、かなり痛手となっている状況でしょう。
この記事は、
- 減配!のコメントを目にしたけど、どこで確認すればいいの?
- 昨年に比べてどれくらい減ったの?
- 投資を始めて「SPYD」を買ったけど、実は…どれぐらい配当があるか知らないんです。
「保有はしているけど、配当に関して調べ方が分からない」といった方に向けて、簡単な部分をサポートする内容となっています。
1分で読める程度の内容ですので、よろしければ最後までお付き合いください。
それではよろしくお願いします(-ω-)/
SPYDとは?
SPYDのことを簡単に説明しますと、
- 正式名称は 「SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF」
- SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式
- S&P500の高配当銘柄を組み入れたETF
「S&P500」のうち、配当利回りが高い上位80銘柄に均等割合で投資している高配当ETFです。
なので、米国の高配当ETFの中で、最も配当利回りが高くなっています。
米国で配当性向が高いセクターは、金融や不動産、エネルギー関連となっており、SPYDはこうした企業を中心に構成されています。
AppleやAmazon、Facebookなどコロナ禍でも株価の回復が早かったハイテク企業は配当性向が極端に低いので、SPYDには入っていません。
配当利回りの確認方法
では、本題の「配当利回りの確認方法」です。
Bloombergのページで確認できます
ブルームバーグ(Bloomberg L.P.)は、経済、金融情報の配信、通信社、放送事業を手がけるアメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社。本社はニューヨークにある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Bloomberg「SPYD」で検索
Bloombergのページで「SPYD」と検索しますと、上のページを閲覧することができます。
直近配当額 (09/18/2020)が$0.263572であることが確認できます。
過去3年の分配金の推移
権利落ち日 | 分配金(USドル) | 年間配当金(USドル) |
---|---|---|
2020.09.18 | $0.263572 | |
2020.06.19 | $0.365715 | |
2020.03.20 | $0.396187 | |
2019.12.20 | $0.497170 | $1.75(2019年) |
2019.09.20 | $0.447676 | |
2019.06.21 | $0.461955 | |
2019.03.15 | $0.339422 | |
2018.12.21 | $0.443350 | $1.62(2018年) |
2018.09.21 | $0.450710 | |
2018.06.15 | $0.376101 | |
2018.03.16 | $0.348771 |
- 2020.9月の同期比 41.1%の減
- 2020.6月の同期比 20.8%の減
コロナショックの影響から、同期比で6月は20%を超える減となっていたわけですが、9月は40%を大きく超える減となってしまいました。
ここまで大幅に落ち込むということは、米国の実経済もかなり傷んでいるということなのでしょうね。
配当金はいくらもらえるのか?
配当金の”大まかな”計算方法
実際に、配当金がいくらもらえるのか計算してみたいと思います。
年間配当金が1.00$の株を100株保有していて、1$=105円で計算します。
- 1.00$×100株=100.00$(年間配当金)
- 100.00×10%=10.00$(米国源泉徴収税額)
- 100.00$-10.00$=90.00$(国内入金額)
- 90.00$×105円=9,450円(国内入金額)
- 9,450円×20%=1,890円(日本源泉徴収税額)
- 9,450円-1,890円=7,560円
- 7,560円÷105円=72.00$(手取り金額)
詳細には税の計算の仕方や税率に若干の違いがあるのですが、どれぐらいの手取りになるのか?を掴む程度で認識してもらえればと思います。
SPYDの場合
2019年の年間配当金は、1.75USドルです。
- 100株保有で 175.00$
- 米国の税を引いて 157.5$
- 日本円にして 16,537.5円
- 日本の税を引いて 13,230円(手取り金額)
- ドルに直すと 126.00$(手取り金額)
2020年の年間配当金は、最悪値で40%の減を予測すると 1.04USドル。
- 100株保有で 104.00$
- 米国の税を引いて 93.6$
- 日本円にして 9,828円
- 日本の税を引いて 7,862.4円(手取り金額)
- ドルに直すと 74.88$(手取り金額)
かなり厳しくなりそうですね。
米国株を詳しく学ぶなら
大切な財産を投資するわけですから、減配のリスクも想定の範囲内に置いておかなければなりません。
投資を始めたばかりだと、ついつい「高配当」だとか「儲かる」といった言葉に飛びつきがちです。
それはそれで結果が伴えば別に悪いことではないのでしょうが、まずはしっかり学んでおきたいなと私は思います。
ここで、米国株を詳しく学びたいとお考えの方に、オススメのサイトと本をご紹介したいと思います。
たぱぞうさんは、「SPYDはあまり好みではない」との印象をお持ちのようです。
肯定的な意見や逆の意見など、いろんな意見も拝見しながら自分なりのポイントを見つけていきたいものです。
ぜひ参考にしていただいて、資産運用のノウハウを身につけていただければ幸いです!
ETFを箱に例えるなら、
- その箱はどれくらいの大きさなのか?
- どういった色をしているのか?
- 箱の中には何が入っているのか?
- 入っている個数は何個なのか?
- この箱はだれが作ったのか?
- この箱はどこに保管されているのか? etc.
いろんな要素が含まれていると思います。
「SPYD」のみならず、いろいろなETFが存在し、その特色も様々です。
大事なお金を使って買うわけですから、「その箱はどんな箱なのか」常に学ぶ姿勢は重要だなと思います。
しっかり学んで、しっかり資産運用!日本経済のため、よろしくお願いします!